2015年7月29日水曜日

気仙沼に行ってきました!その1

7月も残りあと数日・・。あっという間に夏も終わりそうですね。

復興住宅のために造成中
さて火曜日に久しぶりに気仙沼に行ってきました。最近は夜行バスでの0泊3日の弾丸日帰りが当たり前になってきて、月曜日の夜に出発し、火曜日の朝に気仙沼に到着し、一日活動して水曜日の明け方に帰ってきました。夜行バスの中で眠れるか?がキーポイントになっています。今回の帰りはそこそこ眠れたのですが、すっきり目が醒めず・・

今回も現地コーディネイターの村上さんに同行し、3カ所の仮設住宅にお邪魔しました。午前中は初めて気仙沼に行った時から通っている山奥のM沢仮設。ここに通って3年以上になりますが、当時この仮設住宅で暮らしていた方も生活を再建されてご自宅を購入して移動する方が増えています。段々と経済的に力のある方が抜けて行ってしまうため、草刈りや仮設内のイベントなどのお手伝いをしてくれる人が減っているようです。

午前中いっぱいこの仮説にいましたが、いらしているメンバーはいつもの方でした。おまけに男性が多く、女性はあまりいらっしゃいませんでした。裏話を聞くと仮設内にも派閥があり、ある人が仮設から出て行くとそれに伴って仲の良かった方が集会場に来なくなると言うことがあるようです。このM沢仮設をまとめているO野さんは、ご自分も被災しながらみなさんのお世話をしており、仮設内外で頼れる存在として有名人です。そのO野さんもこの日ばかりはもう1人来ていた仲間のセラピストにじっくりと施術を受けて、日常の激務で疲れた身体を癒していました。コーディネイターの村上さんも同様でした。

午後からは旧新城小学校仮設で開催された医療相談にご一緒させていただきました。この医療相談は本吉病院のドクターが仮設住宅を回って血圧測定や血糖値測定をしながら住民の方の悩み事や困りごとに耳を傾けるという活動です。今回は市民病院のドクターさんもいらして、そこに自分も参加して整体をさせていただきました。ドクターさんも慣れていて、住民の方の困りごとや、健康状態を引き出して、適切な指示をなさっていました。この活動は血圧や血糖値の計測により異常を早期に発見し、重大な病気を見逃さないために行っています。本吉病院の先生方もすっかり慣れていて、結果的にワイワイがやがやの大盛り上がりで相談会が終わり、大きな問題は発見されずに終わりました。

復興市場の近くの様子
夕方には五右衛門ヶ原テニスコート仮設にお邪魔しました(写真取り忘れました・・)。

こちらは以前i愛NLP協会でチラシを配ったことがありましたが、実際に集会場に入るのは初めてでした。たまたま届け物をしにいったのですが話しの流れで整体をすることになり、数人の施術をさせていただきました。コーディネイターの村上さんは住民の方に一度見つかると、なかなか帰してもらえません(笑)そのくらい住民の皆さんに慕われています。こちらの仮設住宅も和気藹々としていて、僕が施術している間もずーっと笑いが絶えない状態でした。集まった方々がそれぞれ言いたいことをいいながら、お互いを気遣い見守っている、そんな風に見えました。


今回の3カ所の仮設住宅で共通していたことは、暮らしている皆さんが非常に前向きで、自分の今居る環境を受け入れながら、より肯定的に物事を捉えている事でした。笑顔で口々に「ここの仮設住宅は本当に恵まれている。良い人が集まっている」と言っていました。もちろん、同じ住民の方でも全く違うとらえ方をして、「ずっと仮設から出られないから不幸だ」という方もいるかも知れません。しかし自分で環境を変えられない以上は、その現状をどのように捉えることが幸せに繋がるのか?を考えた方が良いことは明らかです。

また、どの仮設のリーダーさんもとても素晴らしい方で、僕のようなよそ者がお邪魔しても、すんなりと受け入れてくださり、心を開いてくださいます。リーダーさんの在り方がその仮設住宅全体の雰囲気を決定しているようです。そう言った意味ではここ数年間お邪魔している仮設のすべてのリーダーさんは力のある方ばかりでした。今後力のある方が仮設を出て行ってしまうとコミュニティーが壊れる可能性があるので、そこが心配です・・


今回の気仙沼も非常に濃く、学びのある1日になりました。明日以降に気仙沼グルメ編、防潮堤建設編を順次アップする予定です。

すっかり報道されなくなった東北の状況ですが、見れば見るほど、現地の方の声を聞けば聞くほど復興にはほど遠い状態だと認識せざるを得ません。気仙沼に通いながら現地の本当の様子を伝えて行こうと思います。

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