2011年9月13日火曜日

雄勝復興太鼓!!


3階まで津波をかぶり、甚大な被害にあった校舎
教室内の様子



炊き出しが終了した後、約1時間かけて宮城県石巻市にある雄勝中学校に向かいました。雄勝中学校は雄勝湾の一番奥まったところに位置し、すぐ後に山をしょっているため津波が一気に押し寄せ、さらに山にぶつかった引き波により甚大な被害を受けました。校舎は見る影もないほど損壊が激しく、鉄筋コンクリートの箱だけ残って、教室内はがれきであふれかえっていました。幸いにも雄勝中学校の学生さんたちは誰一人かけることなく避難することができ、不便ながらも生活を取り戻しているようでした。


「たくましく生きよ」
その中学生たちが震災以来初めて母校に戻り、校舎への鎮魂と感謝の気持ちを込めて雄勝太鼓を披露しました。(雄勝中学校は29年の歴史に幕を閉じ廃校が決まりました)生徒さんたちは「たくましく生きよ」と背中に入ったお揃いのTシャツを着て、左手首には「魂」と刺繍の入ったリストバンドをして演舞に臨みました。太鼓はすべて流されてしまったため、古タイヤにラップを巻きタイヤに見立て、バチは100円均一のすりこぎ棒を使っているそうです。
午後2時46分に全員で黙祷を捧げ、その後太鼓の演舞が始まりました。

力強く響き渡る太鼓の音は魂がこもって我々の胸に響き渡りました。そして周りの山に木魂して山に、海に彼らの復興への強い想いが届いたことでしょう。
生活のすべてがあの日に流され、命は助かったものの不便な暮らしを強いられるなかで練習を重ねてきた彼らは、「震災に絶対に負けない!」という強い意志を持って今後も成長してゆくことと思います。

当日の様子はニュースでも取り上げられました。映像はこちら

建物の上にバスが乗っています
雄勝の地形による津波の被害拡大の様子を目の当たりにして、正直ショックでした。特に図書館の上にバスが乗っている様子は津波の恐ろしさを思い出させます。その周りにあるぺしゃんこになった車たちも痛々しく、蜘蛛の巣があちらこちらに張っていて6ヶ月という時間を感じました。

撮影してきた写真は受付でスライドとして見られるようにしております。ほんの一部ですが、被災地の様子を知っていただけたらと思います。



今回の炊き出しの様子はこちら

7月の陸前高田での活動はこちらこちら
陸前高田の様子はこちらこちら

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