2013年7月8日月曜日

「引退」の季節

7月の第一週だというのに、早くも梅雨が明けましたね。これまでのイメージだと海の日あたりに梅雨明けだった気がしますが、これだけ暑くなると「よーし梅雨明け!」と言いたくなる気持ちもわかります。それにしても暑いですね・・

さて、6月の終わり位から来院中の部活をがんばって来た中3、髙3あたりで「引退」という言葉がちらほら聞こえ始める季節になりました。先週末も引退をかけた試合に臨む学生が朝一から来院しました。
何となく緊張した面持ちの選手や、晴れ晴れとした顔をした選手とそれぞれ思いは様々ですが、彼らの顔を見ているとなんだかすがすがしい気持ちになります。

この時期になると接骨院内での会話も「負ければ引退、勝てば引退が伸びます」「絶対に勝ちたいです!」「早く引退したい?」などそれぞれいろいろな思いを抱えていることが判ります。

本当に一生懸命部活に取り組んでいる学生達は少しでも良いコンディションで、かつ痛みも無い状態で試合に臨みたいと思っていますが、現実的には下記のような状況になっていることが多いです。

勝つために激しい練習→痛みが出るも試合が近いから休めない→練習しないと不安だからやっぱり激しく練習→怪我をする→でも休めないからまた練習→

季節柄、このような悪循環に陥りやすい時期でもあります。特に3年生になると「最後」にかける想いも出てきます。多少痛くても最後までグランドに立ちたいという気持ちが強く出ます。我々としても、完全に痛みを取り去ることは出来ないものの、少しでも良い状態でグランドに立ってもらうために全力で治療に当たり、彼らの想いに少しでも応えられるように努力しています。

勝つか負けるかについては時の運もあるのでどうすることも出来ません。たまたま勝つこともあれば逆もあります。しかし自分のコンディショニングについては、可能な限りギリギリまで自分の意志で手を入れて少しでも良い状態で試合に臨むことは出来ます。しっかりとコンディションを整えて万全の状態で試合に臨んで力を出し切ったけれど残念ながら負けてしまったという選手と、何となく試合を迎えて力を出し切れずに負けた選手とは、主体性という意味でも得るものが全く違うと思います。

出来ることをすべてやりきって引退なのか?それとも何となくやりきれずに引退なのか?どちらを選ぶかは本人次第ですが、どうか自分の手で「引退」という日を残念な思い出にせずに、光り輝く素晴らしい思い出にして欲しいといつも願っています。

どのような選手にも必ず引退はあります。これはアスリートでも部活の学生でも同じだと思います(もちろん中には一生現役だぜ!という方もいるとは思いますが・・)しかしどのように引退を迎えたか?という部分が後々の人生に大きな影響を与えることは間違いないと思います。

どうか来院される学生さん達が思い残すことなくすがすがしい想いで引退できますように・・。

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