
神奈川県の春季大会は3チームのブロック戦を行い、勝ち残ったチームがトーナメントに進む形式で行われています。チームによっては春季大会で引退する3年生もいるので、負けたら引退という瀬戸際でプレーしている選手もいるので緊張感があります。
対戦相手の南陵高校は同ブロックの浅野高校を42対6で破っており、我々は浅野高校を48対12で破っているので戦力的にはほぼ互角と言っても良さそうな相手です。また数年前に関東大会に出場したこともあり、攻撃が爆発すると止らなく可能性を秘めていました。お互いにがっちりかみ合ったときにはかなり厳しいゲームになる事が予想されていました・・
試合は南陵高校のオフェンスから始りました。栄ディフェンスがきっちりと止めてオフェンスにチャンスを回します。オフェンスはラン、パスを交えながら前進して行きそのままの勢いで得点し、TFPキックも決めて幸先の良いスタートでした。が、ここから苦しい展開となり南陵オフェンスがゴリゴリと前進して得点を挙げ、TFPのキックを外します。2Qに入って栄オフェンスは南陵ディフェンスに押さえ込まれ思うように前進が出来ません。その分、栄ディフェンスは耐えに耐えてどうにか得点を許さず前半を7対6と僅差で折り返します。
後半に入り、栄オフェンスが息を吹き返すと思いきや、南陵の強力なディフェンスが前進を許してくれません。長いパスが通りゴール近くまで進みましたが続かず絶好のチャンスで得点できず我慢の時間が続きます。逆に南陵オフェンスはタフなランニングバック2名を使い、それにパスを織り交ぜて前進して追加点を挙げ7対12と追う展開に・・。ベンチサイドにも嫌な雰囲気が漂います・・相手も時間を消費する作戦を実行して時間ばかりが過ぎてゆきます。
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逆転TDの瞬間! |

最初のTD時に挙げたTFPキック1点が最後の最後まで響き、13対12の1点差で勝利しました!!!久しぶりに本当に痺れた試合になりました。初めて栄高校にお邪魔した年の慶應義塾との試合で延長1点差負けしたときのことを思い出しました。今回はお互いに死力を尽くし、準備を重ねて来た作戦を遂行し合うタフで本当に素晴らしい試合でした。正直どちらが勝ってもおかしくないような試合内容だったと思います。
仲間を信じて、目の前だけ見てひたむきにプレーする。
これ以上の方法は無いと思います。ギリギリの状況の中、選手たちは雑音に耳を貸すことなく集中してプレーをし結果を残しました。これでちょっと一皮剥けたかも知れません。
あの時のあの選択が・・と言い出すときりがありませんが、次に向けて首の皮が繋がったので5月3日の法政戦に向けて準備を進めて行く事でしょう!
次回も熱い戦いになりそうです!