今回は急遽メンバーが集まっての弾丸ツアーだったので、ドライバーさん3人、施術2名、芸能部1名、サポート1名の少人数でハイエースでのツアーになりました。もともとこのツアーを企画してくれたメンバーが急遽参加出来なくなり、中止の可能性が出たのですがみんなの熱意で決行することになりました。


あちこちの仮設住宅にお邪魔していますが、みなさん共通しているのは首回りの緊張です。高齢であることも手伝って、姿勢を維持する筋力が足りず、かつ座ってテレビを見たり手芸をされる方が多いのが原因のようです。以前からあちこちの仮設住宅で手芸をされる方が何でこんなに多いのかな?と不思議に思っていたのですが、昨日施術をさせていただいた方が「手芸に没頭していると嫌なことをすべて忘れていられるから」とおっしゃっているのを耳にしました。ご自分が作った物が誰かの役に立ったり、喜んでいただけることが自己肯定感に繋がり、生きがいになっているんだと妙に納得しました。だからこそ手芸をやめられない=首回りが緊張するという循環が出来上がってしまうようです。


前回お邪魔したときよりも陸前高田の街は重機であふれかえっていました。あちこちで大きなダンプが走り回り、シャベルカーが地面を掘っています。奇跡の一本松近くには、山を崩して土を運ぶための大きなベルトコンベアーのような物が建設されて、一本松に近づくのが難しくなっていました。山を崩して住宅街を作り、その山の土を使って土地をかさ上げするというのもわからなく無いのですが、果たしてここまで自然を壊して本当に良いのだろうか?と疑問が残りました。
どこの仮設でも時間が経つにつれて仮設を出て行かれる方が増えてきたようです。仮設を出て行かれると言うことはご自分の自宅をどこかに建てたり、借りたりすることが出来たと言うことで非常に喜ばしいことです。部分的には「あの人はお金があるから」というようなやっかみ?などもあるようですが・・。またせっかく仮設を出ていって生活を再建した物の、仮設で寄り合って暮らしていた時に比べて人との交流が無いため寂しくなり、仮設に戻って来た人もいるそうです。
どちらが幸せなのか?という部分は非常に難しいですが、前に進むための大切な一歩になっていることは間違いありません。が、全員が仮設住宅を出て行って自宅を手に入れるにはかなり時間がかかることは間違いありません。
また来年も現地の方々に寄り添って行こうと思います。
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