さて、3月17日(日曜日)にお世話になっている立野高校アメフト部で卒業試合があり顔を出してきました。卒業試合はいわばOB戦のようなもので、先日卒業した3年生とOBVS現役選手の戦いです。卒業生は引退してから練習をしていない選手もいるので、現役選手の方がある意味有利です。
白・現役チーム 緑・卒業生チーム |
試合は卒業生チームのオフェンスから始まりました。練習をしていないはずの卒業生はなかなかの動きを見せて着実にゲインを奪います。現役選手も食らいついてどうにか前進を止めますが、大学でフットボールをやっている選手もいるためパワフルなプレーをして後輩達にエールを送ります。
ダラダラとドライブが続き、TDを奪う卒業生チーム!逆に現役選手達は卒業生チームの強力ディフェンスをなかなか攻略できず、前進が出来ません。膠着状態が続き前半を6対0で折り返します。
後半に入り、卒業生チームはラインをやってきた選手達がバックスに入ってボールを運びます。数回プレーするとすっかりバテバテでみんなの笑いを誘っていました。ラインの選手は3年間試合はもちろんのこと練習も含めてほとんどボールを持って走るチャンスがない縁の下の力持ちです。そんな彼らがボールを持って走れるのも卒業試合ならではの光景です。
さらに勝負に出た卒業生チームは長いパスを使ってゴールに迫り、だめ押しのTDを入れて後輩達を突き放します。しかし現役チームもバテてきた卒業生チームの油断を突いたパスプレーでTDを奪い一矢報います。
結果、12対6で卒業生、OBチームが勝利を収め、笑顔で試合は終了しました。卒業試合を見ていると卒業生達は本当にフットボールを楽しんでプレーしているように見えます。現役の時には「勝つ」と言うことに目的を置いていたのでフットボールを楽しむ余裕が無く、目の前のプレーに集中していますが、卒業したことで目的が変り力がすっと抜けて心から楽しめるのだと思います。
試合終了後に保護者の方々と卒業生を囲んで一緒に会食をさせていただきました。毎年3年生のコメントを聞くのを楽しみにしているのですが、後輩の結婚式があったため全員のコメントを聞けずに失礼しました。
彼らが3年間フットボールを通じて学んだことは一生の宝になるはずです。彼らはきつい練習しているときに「やめたい」「つらい」「逃げ出したい」とずっと思っていたはずです。しかし逃げ出さずに向き合い仲間と助け合って3年間やり遂げたという経験は、社会人になったときにきっと役に立つはずです。なぜならば社会人になれば嫌なことや逃げ出したいことばかりだからです(汗)
また彼らはフットボールを通じて仲間の大切さも学んだはずです。濃い時間を一緒に過ごした仲間は一生の仲間となり、何か起こったときに力を貸してくれるはずです。
どうかここで学んだことを胸に新しい世界に羽ばたいてもらいたいと思います。また大学でフットボールを続ける卒業生も、続けない卒業生もいつかまたこのグランドに戻って、後輩の指導やフットボールに恩返しをしてもらいたいものです。
卒業生の皆さん、お疲れ様でした!!
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