2013年3月15日金曜日

311陸前高田で見たもの・午後編

午後からは滝の里、西風通、米崎小学校、米崎中学校の4カ所の仮設住宅に分かれての活動になりました。滝の里にメンバーをバスで送り届け、その後米崎小学校に全員をおろし、そこから自治会長さんに各仮設に送っていただきました。

僕らを米崎中学校仮設まで送ってくださった米崎小学校仮設の佐藤自治会長さんは「桜ライン311」という活動をなさっている方で、津波が到達したところに桜を植えることで、未来に向けて津波の威力を伝え、津波によって奪われる命を減らすための活動をなさっています。実は米崎小学校のすぐ近くに桜が植えられていて、あと数m津波が来ていたらここも飲み込まれていた可能性があったとのことです。「えっ?こんな所まで??」というのが正直な感想でした。僕らがそう感じる位ですから、現地に住まれている方もまさかこんな所まで津波が来るはずないと思っていたかも知れません。
自分が午後に担当させていただいた米崎中学校仮設の集会場はこれまで行った仮設の中で一番小さな集会場でした。コンテナハウスを改造したような可愛らしい集会場で、毎日午前中にお茶飲み会が行われているとのことです。

僕らが到着するとすでに数人の方が待ち構えてくださりました。慌てて準備をして施術を開始しました。午前中がかなりヒマだったので、ここで取り戻すべく気合いを入れました。結果、時間の都合でお断りするほど皆さんが予約を入れてくださり、合計12名の方を施術させていただきました。

途中、午後2時46分には町中にサイレンが鳴り響き、我々も海に向かって黙祷させていただきました。この時間には予約を受けず、皆さんも各ご家庭で黙祷されました。

今回施術させていただいた方の中に2名ほど、普段から8000歩~1万歩歩かれている方がいらっしゃいました。職業柄?体を触ると筋肉の緊張しているところや緩んでいるところが瞬時にわかるのですが、たくさん歩かれている方は明らかに背中の筋肉の緊張が少なく、足にも適度な張りがあり痛みや不快感を訴える様子がありませんでした。逆に一日中こたつに入ってテレビを見ている方は背中の緊張が強く、肩こりや腰痛を訴える方が多かったです。これはここの仮設住宅だけに言えることではなく、いままで伺った仮設の皆さんでも感じた事でした。不便な場所にある仮設住宅なので、必然的に車を使った生活になってしまうので、歩く距離が減ってしまうのは仕方がないことかも知れません。しかし歩かずに家に閉じこもった方々は、いわゆるロコモになる可能性が高いので、早急に手を打つ必要性を感じました。パワープレートをここで使えたら!!と本気で思いました。

米崎中学校仮設で16時30分頃まで活動をさせていただき、大船渡の屋台村に集合して反省会をしました。大船渡で反省会をするのは初めてだったのですが、賑やかにお店が増えていて人が集まっていたので前進している感じを凄く受けました。やはり人が集まってわいわいやっている場所にはパワーがあふれています。このパワーが復興を進めるパワーになるはずです。

午前中の活動はこちら
町中の様子編に続く

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