2016年1月27日水曜日

靴の観察その2?

今日もかなり冷えますね・・日中は太陽が出ていればまだ暖かさを感じますが、日が陰ると急激に気温が下がります。仕事が終ったあとに走ると、冷たい空気に心も身体もキリリと引き締まる感じがします。

さて、たまたま靴箱を見ていたらなかなか立派なシューズ?を見つけたので写真を撮ってみました。以前のブログにも書きましたが、靴の形は歩き方やクセが顕著に出るので見るだけで、どこに痛みが出る可能性があるか?が何となく予想がつきます。

まず初めは高校生の靴です。普段履きですが、かなり立派な形になっています。さすがにご家族が「これはおかしい!」ということでご相談にみえて発見しました。幸いなことに痛みはどこにも出ていませんが、ちょっと運動を始めたらたぶん痛みが出ると思います。

もう一人高校生。通学用のローファーです。これまたちょっと特徴的な崩れ方をしています。今まで見てきた靴は内側に倒れていましたが、この靴は踵近くが外側に崩れています。学校内では内履きが無いため、この靴を履いて学校で過ごしてるので、崩れた状態で歩いている時間は相当だと思います。ちなみに彼はスネに痛みが出ています。

次は主婦の方です。靴の持ち主Tさんは、ご自分でも右靴の形が崩れていることに気がつきながらも、わりと新しいため靴底もさほど減っていないため、そのまま履いているようでした。もちろん勿体ないので、正しい靴の履き方をお教えしました。こちらは拇指に痛みがちょっとあるようです。

以前のブログでも書いたように、靴が内側、もしくは外側に崩れている方は特徴的に靴紐を緩めて、すぐに靴の脱ぎ履きが出来る状態で使っている事が多いです。実は僕もそうでした(笑)

もちろん、脱ぎ履きがかなり楽なのでありなのですが、地面と唯一接している靴と自分の足がしっかり固定されていないと、足は靴の中でグラグラと動くことになります。その動きは脛骨の回旋運動に繋がり、膝周りに痛みが出ることがあります。(こちらのブログに詳しく載ってます

家を建てるときの基礎が曲がっていたら、建物も曲がりますよね?人間も同じです。足下が曲がれば、歪めばその上に乗っている身体も曲がります。その結果、身体のどこかに無理が掛かり、繰返しの力が加わることで炎症が起こったりします(腰や膝など)

今回の3名に共通しているのは「足と靴が密着していない」ということです。高校生の2人はローファータイプなので紐が無いため、踵が靴の中で自由に動けます。結果的に靴が特徴的な変形となりました。また主婦のTさんは紐靴ですが、かなり紐を緩めて履いており、上から見ると開口部が広がっているのが判ります。紐靴の場合は面倒でも履く度に靴紐をしっかりと締め直しましょう。特に一番上のホールにしっかりと紐を通しましょう。

足と靴が密着していないということは、靴自体の性能はしっかりと発揮されず、さらに自分自身の無意識な身体の使い方が助長されるので、痛みを抱えている場合などは除痛肢位を勝手に取ってしまい変なクセがつく可能性があります。

靴を選ぶときのポイントを書きますので、参考にしてください。

<靴を選ぶ場合の注意点>
正しいサイズを選ぶ→特に小さい子供に大きめの靴を買うのは注意が必要です。コストはかかりますが成長に合せた靴を履かせましょう。きちっとはかってくれるお店をオススメします。

デザインだけで選ばない→女性は機能よりもデザインで選ぶ傾向があるので、履いた感覚も大事にしましょう。

踵の止る靴を選ぶ→踵が止らないと不安定になります。ローファー、ミュールなど

靴専門の店で買う→正しい知識のある人から靴を買いましょう。量販店は注意が必要です

これからも趣味のように?靴の観察を続けて行くつもりです(笑)特に特徴的に崩れている靴を履いている方は撮影の依頼があると思いますのでよろしくお願いいたします。また運動している人、特にランニングをしている方は、へたった靴、何年も同じ靴を履いている、やたらに踵が減っている靴などはすぐに買い直しても良いと思います。

接骨院で作っているインソールやリアラインシューズによるトレーニングなどは、あくまで手段の一つでしかありません。まずはご自分の靴や歩き方に注意を向けてくださいね!!

0 件のコメント:

コメントを投稿