2012年1月22日日曜日

陸前高田での活動報告 後半

1月17日の午後からは高田高校の仮設住宅に行ってきました。実は昨年の7月に陸前高田を訪ねたときに高田高校の仮設住宅にも足を運びました。しかしそのときにはまだ集会場が整備されておらず、我々が施術を行う場所が確保できず泣く泣く諦めた場所でした。

7月に訪れたときには地元に精通した乙部さんが一緒だったため、あちらこちらを案内してくださいました。今回、瓦礫の少なくなった市街地を通るとあの頃との差がよくわかります。あれだけ押しつぶされた車があった集積場所もすっかり片付き、一見するとこれから住宅が建つ分譲地のような感じすらします。(もちろん、津波を考えて市街地には住宅は建ちません)

現地の方の話を聞くと、陸前高田市長である戸羽市長が、とにかく目の前から瓦礫を早くなくそう!と尽力されているとのことです。目の前に瓦礫があると、市民のみなさんの復興へのモチベーションが上がらないということで判断されたそうです。7月に比べて減ったように見えた瓦礫の量は、実は全体の1割しか減っていないそうです・・。それだけ被害が大きかったと言うことです。


さて、高田高校の集会場は年末に完成しました。そのため室内も非常にきれいで、活動するには最高の場所でした。もちろん暖房も完備で、29°設定でした。ここも事前に告知されていたことで多くの方に来ていただけました。ネイルは隣の部屋に陣取り、ヘアーカットとアロマ、寝台2台で活動しました。

例によって、すべてを楽しむ方が多かったため、ネイル、アロマ、ヘアーカットは大人気で、あっという間に予約が満タンになりました。その合間を縫って整体を受ける方もいて、延べ人数69人!でした。自分は約15人を施術しました。

高田高校の方は高齢者から若者までまんべんなくいらっしゃいましたが、例によって背中の緊張が強い方が多かったです。これは年齢によるものではなく、仕事がなく自宅で何もすることがないために同一姿勢をとり続けていることによるものだと考えられます。

中には2月からワカメの加工工場で働く、自分で美容院を再開する方などもいらっしゃいました。しかしそれはごく一部で、何もすることなくじっとしている人が多いのが実情です。これは陸前高田に限らず多くの仮設住宅で起こっていることだと思います。身体のためにも、精神衛生のためにも「仕事に就く」「生き甲斐を持つ」ことは非常に重要だと改めて感じました。

何もすることのない日常で、我々が訪れることでその日がいつもと違う楽しい一日になること、そしてその日だけは笑顔になって嫌なことを忘れることが出来ると言う意味では、我々の果たす役割は大きいと思います。引き続き、チーム恵比寿の活動に参加させていただき、心を寄せながら皆さんに笑顔をお届けできたらと思います。

また、この日のチーム恵比寿の活動が東海新聞に掲載されました。自分もほんのちょっとだけ写真に写っていますが、多分見分けるのは難しいと思います(笑)よくみると、いつもの黒いリストバンドが見えます。

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