2015年12月18日金曜日

今年最後の気仙沼に行ってきました!

すっかり冬の気温になりましたね。今朝方、気仙沼から夜行バスで帰ってきましたが、東京のあまりの風の冷たさにびっくりしました。

さて、木曜日にi愛NLP協会の一人として今年最後の気仙沼に行ってきました。例によって夜行バスを使っての弾丸便でした。時期が時期だけにバスは往復ともガラガラだったので、足を伸ばしてしっかり寝ることが出来ました。やはりバスの中で寝られると寝られないでは翌朝の状況が大きく違います。

今回も午前中は牧沢テニスコート仮設にお邪魔しました。初めて気仙沼に入ったとき以来ずっとこの仮設にお邪魔しているので、かれこれ20回近く行っている気がします。が、だんだんとこの仮設を出て行く人が増えて、顔見知りも段々と減ってきました。

安波山山頂より
ここの会長さんとお話ししていたら「もう街はどんなに頑張っても元のようには戻らない・・」とおっしゃっているのが印象的でした。バスは明け方6時前に気仙沼に到着するので、迎えに来てくれた村上さんが見晴らしの良い「安波山」に連れて行ってくれました。実は3年ほど前にもここに行ったことがあるのですが、眼下に広がる街の様子はこの3年で大きく変わっていて、ニョキニョキと災害復興住宅が建ち並び、造成が進んでいる様子が見て取れました。

この牧沢テニスコート仮設の中心人物でもある小野さんに、今回の色々とお話を聞くことが出来ました。あちこちの仮設住宅を回って、被災弱者である高齢者の方々の面倒見ておられる小野さんは「これからは自立するための関わりが必要になる」と言っていました。そのためには被災された方々自分の中にある怒りや悲しみなどを外に出して行く必要があるけれど、行政の担当者はなかなかそこまで踏み込めないため、サポートが必要だと言っていました。この日は集会場に来る方が少なかったため、お茶を飲みながらじっくり皆さんのお話を聞くことが出来ました。

震災により心に強い傷を負った方は、自宅にこもっていることが多く人と関わることが少なくなります。集会場でのイベントなどにもほとんど顔を出せずに過ごしているため心の声を吐き出すことが出来ません。逆に集会場に集まれる方々はお茶を飲みながら悲しさや苦しさを共有出来るぶん、気持ちが楽になっているようです。

この日の午後に伺った旧新城仮設住宅の皆さんには7月にお邪魔したときにもお会いしているのですが、とにかくここの集会場は笑いが絶えません。誰かが何かを言うと、必ず笑いが起こりそれが伝播して部屋にいる皆さんが笑い始めます。そうこうしているうちに姿勢が変わり、心の状態も変わっているようです。また会話も非常に前向きで、お互いがお互いを支え合っているのを外部の自分も感じました。

午前午後と10人ほど整体をさせていただき、みなさん背中が丸くなりがちだったので肩甲骨を動かす運動などを指導させていただきました。動かしたあとは身体がポカポカになるようで、喜んで下さりました。

気仙沼と言えば魚介ということで、お昼にお寿司屋さんに連れて行ってもらいました。このお店も震災で流されたのですが、場所を変えて再建され気仙沼では有名店のようです。近海物のマグロが最高に美味しかったです!!やはり獲れたての魚介は鮮度が違いますね!アワビも禁漁になり、こりこりの歯ごたえと磯の香りをばっちり堪能しましたw

またこの日の夜は、ボラ宿・若芽にお邪魔しました。ここは震災後にボランティアの方用にご自宅を開放された熊谷さんが運営されており、人が集まるとワイワイ大宴会になるようです。夜行バスは明け方到着するので、活動開始時間までいつも仮眠を取らせていただき、おまけにこの日は夕食までご馳走になりました。昼は魚、夜は気仙沼ホルモンと楽しい夜を過ごすことが出来ました。お腹もいっぱいになったので、帰りのバスでは具っする眠ることが出来ました(笑)おまけにバスが空いていたので、2席使ってリラックスして帰ってこられました。

ということで、今年の気仙沼訪問はこれで終わりになります。何度足を運んでみても、表面上の復興(造成工事や災害復興住宅の建設など)は進んでいるように見えますが、そこで暮らしている方々の心の問題はなかなかケアされず、心の問題や自殺問題などに繋がっているのを感じます。また今年になって年齢問わず亡くなった方が非常に増えているとのことで、5年という歳月がもたらすストレスの大きさを感じざるを得ません。神戸の震災のように5年を境にさらにストレス死が増える気がします。

心と身体は常に一体です。どちらかが崩れると連動して影響を及ぼします。特に高齢者や子供たちは顕著に表れるので、i愛NLP協会としても、個人としてもこれからも気仙沼に関わり続け、出来ることを出来るだけ続けて行こうと思います。

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