2015年12月11日金曜日

靴を観察してみると・・

冬の台風?で外は凄い状況です。なぜか気温は高く、この時期に20度前後とは・・。そのうちこのような状況が普通になるんですかね??

さて、このところ膝に痛みを抱えている患者様が多く来院されています。もちろん膝の痛みと言っても、年齢も性別も発生機序も違うのですが観察を続けていると、共通項があることが判ってきたので覚え書きとして残しておきます。
左足だけ内側に倒れています

いくつか共通項があるのですが、一番顕著なのは「靴の崩れ具合」です。地面と唯一接しているのは足ですが、足の動きはほぼ無意識レベルなのでよほど足周辺に痛みがない限りはほとんど問題にすることはないと思います。たまに問題に感じるのは靴の踵部分がやたらに減っている時くらいでしょうか??ぜひご自分の靴をじっくり眺めてみて下さい。もし写真のようになっていたら、この記事を最後まで良く読んでください。そして当てはまる部分があったら早急に対応して下さい。写真の靴はどちらもかなり極端ですが、多かれ少なかれ長い時間使っている靴は自分の歩き方のクセが出やすいので観察してみて下さい。

どちらも内側に大きく膨らんでいます
膝が痛いと来院されている方の靴を見ると、靴の内側が大きくふくらんでいる、もしくは崩れている靴が多く見られます。本人が意識しているかは別として、靴の内側がふくらんでいるということは、足が内側に倒れている、捻れている事を意味します。これをオーバープロネーションと呼びます。するとその動きに伴って下肢の脛骨という骨が連動して捻れる事になります。このアクションを繰り返しているうちに膝の内側に痛みが出てくることが多いです。(骨格の図を参照して下さい)


特に運動している方はこのプロネーションがあると、膝周辺に痛みを訴えます。先日の湘南国際マラソン大会中もランナーの足を観察していましたが、オーバープロネーションの方がたくさん走っていました。実は自分もオーバープロネーションです・・。

が、オーバープロネーションは運動している方だけではなく、歩行していても起こるアクションなので、年齢、性別を問わず、膝に痛みがなくても靴の内側が大きくふくらんだり、形が崩れている、踵がやたらに削れている場合には早急に対応した方が良いと思います。いずれ痛みに繋がる可能性を秘めています。

女性の靴は機能性よりも見た目、おしゃれ度が重視される傾向があるので、自分の足に合っていない靴を選ぶ方が多いようです。また踵がしっかり固定されない靴(ミュール、サンダル、ハイヒールなど)が多いので、踵が動いてしまいオーバープロネーションを助長することがあります。

また幼稚園~小学生くらいは、すぐに足が大きくなるからと、親がやや大きめの靴を買い与えることがあると思います。そうなると靴の中で踵が安定しないので、オーバープロネーションを助長することがありるので、成長に合せたサイズを選択する必要があります。

もちろんオーバープロネーションが強い場合や、膝に痛みがあ瑠場合、靴が崩れている場合には靴を買い換えることも大切ですが、それよりも足が内側に倒れる、捻れていることが問題なので、そこをインソールなどを使って適切にフォローしてあげると、オーバープロネーションを防ぐ→脛骨の捻れを防ぐ→膝の痛みを防ぐことが出来ます。

みた接骨院で処方しているFormthoticsインソールはへたることなく長く使え、オーバープロネーションを予防してくれます。様々なメーカーから多様なインソールが出ていますが、他製品と比べてオーバープロネーションを予防する力はかなり強いと思います。自分も普段履きとランニング用と2足使っていますが、長い距離を走っても痛みは出ません。
またインソールと合せて、リアラインシューズを使って正しい足、膝の使い方を再教育する事もオススメです。一時的な痛みを取るだけではなく、根本から改善しなければ同じような痛みを繰り返すことになります。

運動をしていて膝にいつも痛みが出ている、運動していないけれどずっと膝が痛い方は、ぜひご自分の靴をよく観察してみて下さい。またわからない事があればぜひみた接骨院に相談して下さい!!


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