2013年12月17日火曜日

陸前高田から戻りました!

12月も中盤に差し掛かり、町中がクリスマス風に彩られてきましたね。そんな中、今年最後のボランティアにいつものメンバーと一緒に日曜日の夜から陸前高田に行って、月曜日に活動し火曜日の朝方に戻って来ました。例によって眠いです・・

今回は急遽メンバーが集まっての弾丸ツアーだったので、ドライバーさん3人、施術2名、芸能部1名、サポート1名の少人数でハイエースでのツアーになりました。もともとこのツアーを企画してくれたメンバーが急遽参加出来なくなり、中止の可能性が出たのですがみんなの熱意で決行することになりました。

三田 英二さんの写真いつものように渋谷に集合して出発になりました。8名のメンバーのために見送りがたくさん集まってくれて、どっちが出発するのかわからないような状況でした(笑)東北道を北上しているときに大雪の場所があり、風が強くて吹雪いている所もありました。これは陸前高田周辺は荒れているだろうな・・と思って望んだところ、現地は快晴でした。2日前に雪が降りかなり荒れてようですが、まるで僕らを迎えるように快晴になったので幸運でした。

三田 英二さんの写真今回はTの里仮設住宅にお邪魔しました。何度も寄ったことはあるのですが、実際に自分が活動させていただくの初めてでした。約70戸の仮設で、聞くところによると子育て世代が多く、幼稚園から高校生まで子供達が多いそうです。中高生だけで40人近くいるそうです。が、平日だったこともあり子育て世帯の方々は仕事に行ってるため、集まってくださったのは高齢者の方々がほとんどでした。施術は自分一人だったため、いっぺんに皆さんが来て下さりかなりお待たせしてしまいました。その間にお茶っこ(お茶を飲みながらおしゃべり)しながら芸能部で参加されたYAMATOさんの熱い歌を聴いていただきました。



あちこちの仮設住宅にお邪魔していますが、みなさん共通しているのは首回りの緊張です。高齢であることも手伝って、姿勢を維持する筋力が足りず、かつ座ってテレビを見たり手芸をされる方が多いのが原因のようです。以前からあちこちの仮設住宅で手芸をされる方が何でこんなに多いのかな?と不思議に思っていたのですが、昨日施術をさせていただいた方が「手芸に没頭していると嫌なことをすべて忘れていられるから」とおっしゃっているのを耳にしました。ご自分が作った物が誰かの役に立ったり、喜んでいただけることが自己肯定感に繋がり、生きがいになっているんだと妙に納得しました。だからこそ手芸をやめられない=首回りが緊張するという循環が出来上がってしまうようです。

牧沢はノーコーディネートだったんですが(^^)午後からは買い物に出かけたりする方が増えたせいか、すっかり時間が余ってしまったところ気仙沼の仮設住宅で活動していた仲間から連絡があり、急遽そちらにお邪魔しました。昨年幾度となく通った仮設だったので、今年最後に皆さんにお会いしたいという感覚が募り、お邪魔しました。気仙沼にあるM沢仮設は会長さんのご尽力と、サポートされているメンバーの方ががっちりとかみ合っていつもたくさんの支援が入る仮設に成長しました。久々にお目にかかる皆さんはお変わりなく元気そうで、何だかこちらまで元気になりました。またこちらの仮設ではいつも美味しい昼食を準備して下り、がっちりと胃袋を捕まれています(笑)こちらの仮設でもYAMATOさんのライブが急遽始まり、終始大盛り上がりでした。本来はなかった動きでしたが、お邪魔したことで皆さんに喜んでいただけて本当に良かったです。

三田 英二さんの写真

前回お邪魔したときよりも陸前高田の街は重機であふれかえっていました。あちこちで大きなダンプが走り回り、シャベルカーが地面を掘っています。奇跡の一本松近くには、山を崩して土を運ぶための大きなベルトコンベアーのような物が建設されて、一本松に近づくのが難しくなっていました。山を崩して住宅街を作り、その山の土を使って土地をかさ上げするというのもわからなく無いのですが、果たしてここまで自然を壊して本当に良いのだろうか?と疑問が残りました。

どこの仮設でも時間が経つにつれて仮設を出て行かれる方が増えてきたようです。仮設を出て行かれると言うことはご自分の自宅をどこかに建てたり、借りたりすることが出来たと言うことで非常に喜ばしいことです。部分的には「あの人はお金があるから」というようなやっかみ?などもあるようですが・・。またせっかく仮設を出ていって生活を再建した物の、仮設で寄り合って暮らしていた時に比べて人との交流が無いため寂しくなり、仮設に戻って来た人もいるそうです。

どちらが幸せなのか?という部分は非常に難しいですが、前に進むための大切な一歩になっていることは間違いありません。が、全員が仮設住宅を出て行って自宅を手に入れるにはかなり時間がかかることは間違いありません。

また来年も現地の方々に寄り添って行こうと思います。

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